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割れてしまった窓ガラスを元通りにすることはできません。必ず新しい窓ガラスに交換修理しなければ、機能は回復しないのです。

しかしたとえば小さな出窓がひとつくらいであれば、自分でなんとか交換修理できないものかと考える人は多いでしょう。窓ガラスというのは、特殊なものでもないかぎり、構造自体はいたって単純なのです。窓ガラスは大きく分けて、ガラスそのものとサッシのふたつの部品で構成されています。ガラスは単純な板ガラスであれば、その窓枠にあったサイズに成形されています。そしてその窓ガラスの周りにグレイジングチャンネルと呼ばれるゴム製のレールのようなものが巻かれています。これが窓ガラスをサッシに固定してくれるのと同時に、隙間を埋めて気密性を高めてくれているのです。

窓ガラスが割れる、またはヒビが入ってしまい、交換修理が必要となった場合、まずは廃棄される窓ガラスをすべて除去しなければなりません。これがなかなか大変で、ヒビが入っているものは作業中に破砕してしまい、作業者が怪我をするというリスクがあります。割れてしまっているガラスであっても、破片の除去は大変な作業ですし、同じような怪我のリスクはあるでしょう。

上手にガラスを除去し、新しいガラスにグレイスチャンネルを巻き付け、サッシをきっちりとはめることができれば交換修理は終了ですが、グレイスチャンネルの巻き方にはコツが必要ですし、安全に作業を行うのにはそれなりのスペースも必要になります。
とくにゴム製のグレイスチャンネルについては、窓ガラスの種類によって選定が必要になりますし、夏と冬の気温差を考慮して巻かないと、温度差で切れてしまうこともあるようです。買ってきたガラスを運搬するのも、キズが入らないようにかなりの神経を使います。

交換修理だけならばさほどの出費ではありませんから、自分では直せないものと割り切って、ガラス屋さんに依頼するほうが無難だといえます。