glass_cleaning
ガラス製品は年月を経てもほとんど劣化することがありません。これはガラスそのものの性質によるところが大きいのですが、それでも透明度や輝きは徐々に薄れていってしまいます。ガラス製品をより美しく保つために、日ごろからこまめにお手入れしておくことが重要なのです。

ガラスのお手入れは意外と簡単です。ガラスの汚れの多くは、油分やホコリ、カルシウムなどの不純物であることがほとんどです。これらの多くは一般的な中性洗剤によって落とすことが可能なのです。ポイントとしては、ぬるま湯と台所の食器洗いに使う中性洗剤をふくませた柔らかいスポンジを使ってよく泡立て、ガラス表面を丁寧にこすることです。同じ台所洗剤でも、クレンザーのような研磨剤が入っているものは避けましょう。研磨剤の粒子がガラスの表面に細かい傷をつけてしまうことで、ガラスが曇ったようになってしまうのです。最悪の場合は破損の危険もありますから、研磨剤の使用は控えましょう。

ガラスのお手入れでは、きれいに洗ったあとのことも重要になります。ガラスは洗ったあと磨き上げることも多いのですが、きれいな布を使わないとそこの汚れが移ってしまいます。しかし自然乾燥では乾くときに誇りを吸い寄せてしまったり、水に含まれるミネラル成分などが残ってしまうこともあります。これが水垢と呼ばれるものです。
中性洗剤を使っても、ぬるま湯で丁寧に洗っても、どうしても取れないような汚れが付着している場合は、塩を付けたレモンの皮を使用する方法があります。レモンの酸によってガラス表面の汚れが取れるのは、そもそもガラスの製造工程の最終段階において酸の処理を施すことに由来しているようです。逆に言うとアルカリ性の漂白剤などを使用すると、そうした表面加工に悪影響が出てしまうので避けなければなりません。

ガラスのお手入れでは、細かいキズを付けないことと、アルカリ性に注意することが重要ということです。